ジョーティッシュの知識の中で、最も注意される向かい風の時期としてサデサティがあります。
生まれた時の月のあった星座の一つ前から、一つ後の星座に土星が滞在する期間がそれに当たります。
土星は太陽の周りを約30年で一周しますから、12ある星座のそれぞれには約2年半ずつ滞在することになります。
ですからサデサティは7年半から8年ほど続き、終わってから22年半後に再び次のサデサティの時期がやってくる、という訳です。
このブログを書いている2024年2月時点で土星は水瓶座に居ますので、生まれた時の月が山羊座、水瓶座、魚座の方はサデサティの期間に入っていることになります。
これらの3つの星座に誕生時の月のあった方は、サデサティのヤギャを検討されるのも良いかと思います。 特に魚座の方はそれが言えます。
なお、今年は土星のトランジットはなく、次回は2025年の3月に水瓶座から魚座に移ります。 そうなると生まれた時の月が牡羊座の方にサデサティの時期が到来することになります。
そして魚座と水瓶座の方には、まだサデサティが続くことになります。
サデサティの祈祷は土星への働きかけを中心に護摩炊きと共に、受ける方への”クッション”を提供しながら、日々の平穏を祈ることになります。
今回は南インドのケララ州にて11日間続く護摩焚きのホーマに遭遇しました。
11あるホーマのヴェーディ(火を焚く祭壇)にそれぞれ11名の僧侶が、ギーなどを注ぎながら、毎朝4時間ほどヴェーダを唱和し続け、それが11日続きました。
3000年前から行われていたであろうヴェーダの吟誦とヤジュナの護摩焚きが2023年の今日にも続いています。 ユネスコの世界文化遺産に選ばれたのも、納得の伝統です。
その様子のビデオを撮りましたので、ご覧いただけます。
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